拝啓



みなさん、お元気ですか。
私は元気です。
死んだのに元気とか、おかしいですね。
訂正します。
私は何も変わっていません。


早いもので、私がこちらに来てからもう一月も経ってしまいました。



こっちはとても平和です。平和すぎて退屈です。
ちょっと物騒ですね、私。

そういえば、こっちで昔私が斬った浪士さんに出会いました。
始めはびっくりしましたが、今ではいい茶飲み友達です。(年寄り臭いですかね?)


私でさえ天国に来れたのだから、地獄に行くのはどんな人だろうと時々考えます。
どうでもいいことなので、すぐに考えるのを止めますが。



書きたいことはたくさんあるはずなのに、いざ筆を持つとなかなか言葉が出てきません。
なので、今とても考えながらこの手紙を書いています。文章が多少変でも許してください。


伝えたいことは本当に、たくさんあるんです。
たとえば、私の部屋に今月いっぱいが使用期限の割引券があるから誰か使ってね、とか
沖田隊長と団子を食べに行く約束したのに行けなくなっちゃってごめんなさい、とか
山崎さんもバドミントンやる約束もしてたのにごめんなさい、とか
報告書書き途中で結局提出できなかったけど副長怒ってませんか?とか
副長怒ってそうですね、すみません、とか
近藤さんにだってお妙さんの話聞いてないし、
1番隊のみんなと飲みに行く約束してたのに、
屯所の近くに住み着いてた野良猫も気になるし、
何よりも江戸の平和も気になるし、


  小説みたいな恋もしてないし。




こうやって書くと未練ありまくりですね、私。
でも法度どおり、潔く成仏しましたよ。
どうかみなさんはやり残しが無いようにお気を付けください。
そしてできれば、よぼよぼのおじいちゃんになってからこちらに来てください。
私はそんなみなさんを笑ってやります。
それから、たくさん話を聞きたいと思います。
ですので、それまで私のことを忘れないでいてくれるとうれしいです。
私は絶対に忘れません。


確かに小説みたいな出会いとか恋とかはできなかったけど、
真選組にいたことはそれと同じくらい楽しいことでした。
あの毎日を私は絶対に忘れません。
なんだかんだ言って、私は江戸の街が大好きでした。
あ、今でも大好きです。
そして男所帯だったけど真選組も大好きです。
どうかいつまでも江戸が平和であるように、
みなさんがいつまでも元気でありますように、祈っています。
私ができることといえばそのくらいなので、一生懸命祈っています。



さて、長々と書いてしまいましたがそろそろ終わりたいと思います。
またお手紙書きます。





天国より愛を込めて。


かしこ







宛 地球 日本 江戸 真選組屯所


発 天国













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あと書く。
意味不明だなァ…。このサイトにある夢は意味不明なモノばっかりだ。
突発的に書きたくなったネタ。
もうワケ分かんねェや…。
2005年最後のがコレかよ…。




051231  緋桃
080608  加筆修正  緋桃